こんにちは、セラピストの喜島です。
今回も前回の続きです。
⇒ 催眠(3)
たまにテレビの番組などで催眠術をかけてるシーンが映し出されることありますよね。
催眠術師がタレントに催眠をかけると、かけられたタレントはなんだか力が抜けて眠ってしまったかのように見えると思います。
あれは眠っているわけでも意識を失っているわけでもないのです。
催眠状態になって、とてもリラックスしているのです。
おそらく浅い催眠状態に入っていると思います。
催眠状態には深度というものがあります。
深度は浅い催眠、中程度の催眠、深い催眠と三つに分類され、それぞれ2段階に分類されます。
深度1、2は浅い催眠、深度3、4は中程度の催眠、深度5、6は深い催眠という感じです。
それぞれの段階で、身体や意識に変化が現れます。
簡単にですが説明します。
まず、浅い催眠です。
深度1 倦怠感やリラクゼーション感を感じます。そして、瞼がピクピクと動いたりすることもあります。
深度2 身体が重く感じたり、あるいは漂うような感覚を感じたりします。
ヒプノセラピーではこの浅い段階の催眠状態で行う場合がほとんどです。
次に中程度の催眠です。
深度3 嗅覚や味覚が変化します。数字を思い出せないなど部分的に忘れてしまうこともあります。
深度4 いろんなことを忘れてしまったり、痛みを感じなくなり、麻酔無しで歯の治療ができるようになります。
実際に海外では、この催眠状態の深度を利用して、麻酔にアレルギー反応が出たりする方の外科手術を行ったりするそうです。
最後に深い催眠です。
深度5 正の幻覚を見たりします。(そこに在るものが見えないという暗示を受け入れるようになります。)
また、ソナンバリズムという夢遊病状態になったりもします。
深度6 負の幻覚を見たりします。(そこに無い物が見えるという暗示を受け入れるようになります。)
ソナンバリズムや昏睡状態になったりもします。
深度が深くなるにつれて通常では体験できないような状態になります。
夢遊病状態とか昏睡状態と聞くと不安になると思いますが、ここまでの深度には、よほどのことがない限り入れないので安心してください。
わたし自身も深度2の後半ぐらいまでしか体験していません。
ただ、深度2といっても普段体験できないような感覚を味わうこともあります。
確か、わたしが2回目のヒプノセラピーを受けた時だったと思います。
セッションも終盤に入り催眠も深まっている状態に入っていました。
その時には、ずっと身体の感覚がなくなったように感じていました。
なんだか気持ちいいな~と思っていたら、急に自分と自分以外の境目が消えたのです。
おそらく誰でも身体の皮膚を境目として内側が自分で、外側が自分以外だと認識していると思いますが、その時のわたしは、自分と自分以外の空間との境目がわからなくなってしまいました。
皮膚の外側と内側の感覚がないのです。
その空間に浮いているというか、漂っているというか、ただ存在しているという感覚も感じていました。
意識はしっかりとしていたのでとても驚きました。
でも、その時、なんとなくですが、全ては一つなんだなぁと感じることができました。
不思議な体験でした。
ただ、とても気持ちが良かったのを覚えています。
また、その感覚を味わいたいのだけど、なかなかそこまでの深度にならないんですよね。
よく催眠にかかりやすい人はどんな人ですかと質問されます。
催眠にかかりやすい人というのを催眠状態になりやすい人と定義するとしたら、イメージ力のある方はなりやすいと思います。
おそらく潜在意識がイメージが好きだからだと思うのですが、催眠に深く入れる人はイメージすることが得意な方に多いように感じます。
次回に続きます
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