こんにちは、セラピストの喜島です。

最近、天気が不安定でカミナリがよく鳴っていますねー。

毎回、稲光とゴロゴロの間隔を計って、近くに落ちてはいないかとヒヤヒヤしています。

妻は、やっと寝かしつけた息子(3カ月の赤ちゃん)が、カミナリの音で目を覚ますのではないかとヒヤヒヤしていました。

怖がってる場合じゃないようです。

 

我が家には、息子の他にも長女?のような存在のワンちゃんがいます。

名前は「アンジュ」といいます。

パピヨンという小型の犬種で、今年、6歳になります。

チャームポイントは左の腰にあるこのハートマークです。

室内で飼っていて、いつも一緒に過ごしています。

アンジュは元気でおてんばな性格だけど、少し臆病なところもあります。

散歩中に道端で出会ったネコが、アンジュを見て一目散に逃げていくと強気になって追いかけていくのですが、逆にネコが堂々と近づいてくると、ビビって目を合わすことができなくなってその場からイソイソと立ち去ろうとします。

 

そんなビビリのアンジュはカミナリがとても苦手です。

ゴロゴロとカミナリが鳴ると、尻尾を丸めソワソワと落ち着きを無くしてしまいます。

そして急いでわたしか妻のところにやってきて身体(お尻)をくっつけてきます。

毎回、「大丈夫よー」と声をかけて、背中を撫でてあげます。

カミナリが鳴った時の我が家のお約束のようなものです。

 

しかし、今回のカミナリでは、このお約束が発動しませんでした。

アンジュは、これまでと違う意外な行動を見せてくれたのです。

 

カミナリが鳴り出した夕方ごろ、アンジュはゲージの中に入っていました。

ゴロゴロと大きな音が鳴るたびに不安がってゲージの中をグルグルと歩き回っていました。

その様子を見たわたしは、一人にしておくのも可愛そうだと思いゲージから出してあげようと扉を開けてあげました。

彼女は、待ってましたと勢いよく飛び出していきました。

よっぽど怖かったんだなと思いました。そして、いつもの通りにリビングにいる妻のところに向かうだろうと思っていたのですが、アンジュは妻にはまったく目もくれず別の方向に走って行きました。

あれっ!?と思い急いで後を追いかけると、寝室の方向からカリカリ、カリカリと音が聞こえてきました。

アンジュは寝室の前にいてドアを開けて欲しそうに一生懸命に両前足でひっかいていました。

 

いつもと違う行動に違和感を感じました。

もしかして寝室で何か異変でも起きているのかと不安になりました。

すぐに寝室のドアを開けました。その瞬間、アンジュは勢いよく寝室の中へ入っていきました。

 

その行動にびっくりしました。

普段から寝室には絶対に入らないように厳しくしつけていたので、これまで自分から寝室に入ったことは一度もなかったからです。

 

呆気にとられつつ様子を伺っていると、アンジュはピョンとわたしのベッドの上にあがり、すぐ側に置いてあるベビーベッドをのぞき込んでいました。

ベビーベッドにはスヤスヤと眠る息子がいます。

アンジュは息子を確認した後、何かを訴えたそうにわたしの顔を見ていました。

 

その様子を側で見ていた妻は「もしかしたらアンジュは、怖いカミナリから息子を守ってあげようとしているんじゃないの」と驚いていました。

言われてみると確かに、アンジュのその目から、息子のことを守ってやらないといけないという気持ちが伝わってきた。

ような気がした。

 

ただ、自分自身も怖いはずなの息子のことを守ろうとしてくれているんだなと思うとなんだか嬉しくなりました。

アンジュには息子が誕生してから、あまりかまってあげられずに、ずっと寂しい思いをさせてきました。

少しだけ、息子が家にやってきたせいで、自分が寂しい思いをしているんだと思ってはいないかと心配していました。

でも、自分のことより息子のことを優先してくれた彼女は、そんなことを気にもしていなかったようで、息子のことを守るべき家族として受け入れてくれていました。

アンジュはわたしが気づかないうちに頼もしいお姉ちゃんになっていたんですね。

 

アンジュに「息子は大丈夫だよー、ありがとうねー」と声をかけて寝室から連れ出しました。

その後も、カミナリが鳴るたびに走り出していました。

そして、寝室のドアを両前足でカリカリひっかいていました。

 

妻は、カミナリの音よりも、そのカリカリの音で息子が目を覚ましてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしていました。