こんにちは、セラピストの喜島です。

先日、高校時代の部活仲間の模合に行ってきました。
月一回、土曜の夜に集まってみんなでワイワイ騒いで飲むだけの模合です。
もう18年くらい続いています。

近況報告などの話もあるのですが、お酒が深くなると、いつも同じような話ばかりしています。
部活の大会で活躍した話や
たいして頑張ってもいない練習の話、
当時の同級生の女の子の前で恥をかいた話等々、
何度も同じ話を聞いていてオチも分かっているのに、それでも楽しいから不思議です。

しかし、今回、二人の友人が口論を始めました。
基本的には仲が良いのですが、たまーに軽い争いが勃発します。
刺激が少ない模合なので、こんな時、周りは面白い余興の一つとして楽しんでいます。

 

口論に発展した内容を最初から聞いていたわけではありませんが、二人のやりとりは、だいたいこんな感じでした。

A「この前も言っただろ、こんな感じでやるのがいいって」

B「わかるけど、俺にも俺の考えがあるからさー」

A「いや、だけど、それで、ダメだったんだろ。だからこんな感じでやったほうがいいって」

B「お前はいつもそんな言い方をするよな。お前だってここがダメだろ」

A「はぁ!?(カチン)・・・今、それは関係ないだろ。常識的に考えたらどうか?お前は間違っている!」

B「間違ってる!?(カチン)・・・常識って何か!お前が俺に間違ってるっていうな!!」

そして、どんどんエキサイト!!

C、D、E「他のお客さんに迷惑だから静かにしなさい!!」

A君もB君もこんな感じでお互いのことを批判し合って感情的になっていました。

 

誰かを批判することが出来る時は、必ず自分の中にこれが正しいという信念を持っています。

A君は自分の考え方が正しくて、B君の考え方は間違っていると認めませんでした。

今回の口論はA君にとって、
『A君の正しい考え方』 VS 『B君の間違った考え方』の争いでした。

ただ、一方のB君も同じで、B君にとっても、
『B君の正しい考え方』 VS 『A君の間違った考え方』の争いでした。

どちらにとっても、自分の考え方が正しくて、相手の考え方が間違ってるのです。

それは、個人レベルの問題というわけではなく、派閥や組織、国家レベルでも、自分が間違っていると思いながら争ってはいないはずです。
そこは常にそれぞれの正義をぶつける争いです。

『正義』 VS 『正義』

『ゴレンジャー』 VS 『仮面ライダー』みたいな感じです。

そういえば『機動戦士ガンダム』というアニメをご存知の方は多いですよね。
このアニメは、主人公が所属する地球連邦軍とジオン公国の一年間の戦いを描いたもので、ガンダムやシャア専用ザクなどのモビルスーツは今でも人気が高いですよね。
このアニメが面白かったのは、モビルスーツがカッコイイからだけではなく、当時としては珍しく、主人公がいる地球連邦軍の正義だけではなく、敵のジオン公国にとっての正義も描かれているところだと思います。

『地球連邦軍の正義』 VS 『ジオン公国の正義』

そこにリアリティーを感じた多くの大人や子どもたちが熱中したのだと思います。

 

少し話がそれてしまいました。

わたしたちは、自分の正しいと思う信念から外れた考え方を持つ人や、その信念から外れた行動をとる人を見つけると、腹を立てたり、批判的になります。

例えば、
飲食店で不誠実な接客をされた時、
並んでいる列に割り込まれた時、
タバコをポイ捨てする人を見つけた時、
こんな時に、腹立たしく感じる人も多いと思います。

わたしも、車を運転していて、他の車のドライバーが窓からタバコをポイ捨てしているのを見かけると腹立たしくなりました。
それは、わたしの正しいと思う信念から外れていたからだと思います

そんなドライバーを見かけたら、「ポイ捨てするんじゃねー!」「こらー道を汚すなー!」って心の中で怒鳴っていました。
実際に口に出して、相手に聞こえると危険な結果になるかもしれないので、そこは慎重です。

でも、最近はある本で読んだことを実践してきたせいか、ポイ捨てドライバーを見かけても、あまり腹が立たなくなってきました。

それは、腹立たしい場面に出会った時に

自分は何でその行為を見て腹が立ったのだろうと自分に問いかけるということです。

その行為を見たら腹が立つという選択をしたのはなぜなんだと自問自答するのです。

すると自分だけの答えが見つかります。
自分の答えが分かると、同じ場面に出会ってもあまり腹が立たなくなってきます。

この自問自答は、腹立たしい時だけではなく、悲しい時、嬉しい時、楽しい時にも使えます。
自分自身の事を知ることができる方法の一つになると思います。
良かったら、みなさんも実践してみてください。

 

ちなみに、ポイ捨てを見た時に自分が腹が立つのは何故かという自問自答の結果

煙草を止めることが出来たわたしは、喫煙者に対して人一倍厳しい見かたをする

ということに気がつきました。

正しく生きていくために信念を持つことは大切なことだと思うけど、よくわからない信念というか思い込みに影響されて、相手を批判するのもどうかと反省しました。

相手の考え方を受け入れられるように余裕を持って生きていきたいですね。

 

では「喫煙者に対する厳しい見かた」よ、あなたは必要がないので、サヨナラー(^^)/