こんにちは、セラピストの喜島です。
今日は前世療法で体験したわたしの前世を紹介したいと思います。
前回、紹介させていただいた『マルとして生きた前世』とは違う前世です。
ヒプノセラピーの前世療法では、漠然と前世を見に行くということはほとんどなく、どのような前世を見るのか、テーマを決めてから進めていきます。
「今世、自分に起きている問題の意味がわかる前世」
「この家族として生まれた理由がわかる前世」
「今、一番自分が見るべき前世」
等々、テーマは何でもいいのです。
わたしが前世療法を体験した時にも、セラピストにどのような問題に関わる前世を見たいですかと聞かれました。
ちょうどその時期は、大きな悩みもなくテーマを決めるのに悩みました。
過去に抱えていた悩みでもいいということだったので、20代の頃の悩みに関する前世にしました。
わたしは、20代の頃、上司とうまく付き合うことが得意ではありませんでした。
理由もなく避けてしまうようなところがあり、コミュニケーションをとることを苦手としていました。
漠然と仕事でもプライベートでも上司の前でミスをしでかすことを恐れていたと思います。
上司に少しでも批判的なことを言われると必要以上に感情的になることもありました。
褒められるようなことがあっても、本心から喜べず、心の中で居心地の悪さを感じることもありました。
何度か転職をしましたが、職場を変えても、それは変わることはありませんでした。
年齢を重ねていくうちに、自然とそういう苦手意識を感じることは無くなっていましたが・・・何かが解決したという感じではありませんでした。
その原因が、もし前世にあるのならば、その前世を知りたいと思い『上司とうまくコミュニケーションがとれない原因が分かる前世』を見ることにしました。
最初に見えたイメージは、白い砂浜がある海辺でした。
わたしは、6歳位の男の子で、紺と濃紺の縞模様の着物を身につけていました。
名前は与吉です。
日差しの強さを感じ、与吉の足の裏から砂浜の暖かさも感じることができました。
ここは昔の沖縄なのかなと思いましたが、なんとなく海辺に生えている草木が違っているような気がしました。
すると、高知県というイメージが湧いてきました。
なんとなく江戸時代以前の高知県のような気がしました。土佐藩と呼ばれていた時代です。
家族を確認することはできませんでしたが、小さな木造の小屋のようなところに住んでいました。
裕福な雰囲気ではありませんでした。
時間を進めると羽織袴を着た20代前後の与吉が現れました。
その地域を治めている領主に仕えていました。ちょうどお城に出勤する場面でした。下級武士のようです。
そして働いている場面が見えました。騒がしい感じの部屋には20人位の役人がいて、みんな机を前に正座して仕事をしていました。
与吉も帳面に何かを一生懸命書き込んでいました。
そのあと、与吉は上司に呼ばれて叱られていました。焦った感じで頭を何度も下げています。
与吉は仕事で何度も失敗を繰り返し、その度に上司に叱られていました。
残念ながら与吉の仕事能力は低いようです。
その上司は仕事が出来ない与吉に対して、よく雑用を命じていました。
雑用の中には、自分の屋敷に届け物をさせるような私用の雑用もありました。
屋敷への届け物を命じられた与吉はとても喜んでいました。
玄関口の土間にいる与吉が見えました。上司の大きな屋敷です。
与吉は嬉しそうに、応対してくれている娘を見ています。
娘はハナという名前で、上司の娘でした。
どうも与吉はそのハナさんの事が好きなようでした。
与吉は、ハナさんを前にするとちゃんと話をすることができず、なんだかモジモジしていました。
ハナさんはとても優しい子で、そんな与吉にも笑顔で接していました。
ただ、ハナさんは与吉のことはいい人だと思っているけど特別な感情はないようでした。
そんなことは知らない与吉には胸に秘めた思いがありました。
上司に一人前の男だと認めてもらえたら、ハナさんを嫁にくださいと伝えると決めていました。
だから、その上司の命令や頼みごとに一生懸命取り組みました。
ただ、基本的に仕事の能力は低いので失敗ばかりしていたようです。
与吉は何度叱られてもハナさんに会う度に発奮して頑張れるのでした。
次に、小高い森にいる与吉が見えました。
木に隠れて何かを見下ろしています。
見下ろしていたのは上司の屋敷だとわかりました。
その屋敷の中から大勢の人が出てきました。
ハナさんが見えました。
ハナさんは花嫁衣裳を着ていて、御輿のような駕籠のようなものに乗り込んでいきました。
その他の大勢の人たちは、ハナさんが嫁いでいくための花嫁行列の参列者でした。
与吉は、その風景を木の陰から悔しそうに泣きながら見ていました。というより号泣していました。
結局、与吉はハナさんの父親である上司に認められることがなかったようです。
その後、与吉はハナさんへの思いを引きずったあげくに別の女性と結婚しました。
それなりに幸せに暮らし、60代くらいまで生きて家族に看取られて亡くなりました。
ただ、死の間際に、家族に感謝しつつも、ハナさんに自分の思いを伝えることが出来なかったことを後悔していました。
自分のことを認めてくれなかった上司に対して逆恨みに似た感情も解消できずに残してしまいました。
セッション後の振り返りの中で、セラピストとこの前世について話し合いました。
20代のわたしの上司に対してミスした自分を見せたくないという思いは、与吉と上司の関係が影響し、上司を避けたり、うまくコミュニケーションがとれずにいたことは、逆恨みに似た感情が影響していたのかもしれないということに気づくことができました。
これまでずっと漠然としていたものが、前世療法を受けてその原因に気づけたことで、腑に落ちたというか、納得することができました。
人間関係や心の課題が、前世から持ち越されることもあるのだと理解が出来た体験でした。
ヒプノセラピーの前世療法、なかなか面白い体験ができますよ (#^^#)
セッションの数日後に、ふと高校時代に初恋の片思いの女の子に告白しただけで、なんだかスッキリとしたことを思い出しました・・・人気のあった子で、付き合ってほしいとまでは望めなかったですけどね。
それから『信長の野望』という戦国時代のゲームをするときは、よく土佐の大名の長曾我部を選んでいたのも思い出しました。
よく朝までやってたよなぁ。