こんにちは、セラピストの喜島です。

今回も前回の続きです。

 催眠(2)

前回、催眠状態とは、意識(顕在意識)が弱まって、無意識(潜在意識)とつながりやすくなった状態ですとお伝えしましたが、そのことについてもう少し詳しく話していきたいと思います。

この後、意識は顕在意識、無意識は潜在意識と表記します。

一般的な大人の通常の意識状態のときには、顕在意識と無意識の境目には強固な扉のようなものが存在し、お互いの情報が行き来できないようになっています。

その扉は、外から入ってくるさまざまな情報やストレス等の刺激が簡単に潜在意識に入っていかないように潜在意識を守っているのです。

また、潜在意識の中にある過去のネガティブな記憶や感情が簡単に表に現れないようにするためでもあります。

過去の失恋での辛い記憶や感情、家族や親しい人が亡くなったときの記憶や感情が、いつまでも薄らぐことがなく、まるで昨日のことのように新鮮に感じ続けていくのはしんどいですよね。

その扉は、わたしたちが健全に生きていけるように守ってくれてもいるのです。

 

その境目の扉ですが、実は生まれた瞬間から存在しているわけではなく、だいたい7歳~9歳の頃にしっかりと閉じ始めると言われています。

それまでの幼少期は、顕在意識と潜在意識の境界がなかったり、パカパカと簡単に開く扉しかないそうです。

だから、小さな子は想像力が豊かであったり直感力が鋭かったりするんですね。

潜在意識と繋がりやすいから、女の子はあれほどオママゴトに夢中になれるし、男の子は見えない敵と戦えるのです。

 

ただ、その扉が機能していないということは、ネガティブな記憶や感情が潜在意識に入りやすくなってしまうということでもあります。

幼少期のネガティブな出来事や、その出来事によって抱いた感情が解消されないまま潜在意識に定着してしまうと、後々トラウマのように顕在意識に影響を与えることになってしまうのです。

 

次回に続きます

⇒ 催眠(4)