こんにちは、セラピストの喜島です。

 

今回は前回の続きです。

 催眠(1)

前回、催眠状態について説明させていただきました。

今回もその催眠に関することになりますが、「意識」について話したいと思います。

 

人間には、通常の意識と認識されている顕在意識(けんざいいしき)と無意識と呼ばれる潜在意識(せんざいいしき)の領域があると言われています。

 

意識(顕在意識)とは、普段、ものを見たり、においを嗅いだり、音を聞いたり、体に触れるものを感じたりしながら、様々なことを分析したり、判断したり、論理歴に考えたりしている意識です。

無意識(潜在意識)とは、自分が意識していない領域です。

意識してみて初めて気づくことでもあります。

例えば、今、あなたの足の裏はどうなっているでしょうか?

地面に触れていましたか?

触れていたとしたら、その地面は固いですか?それとも柔らかいですか?

お尻はどうでしょう。

椅子に腰かけていたなら、その椅子は固いですか?それとも柔らかいですか?

身の回りの気温はどうでしょう。

暑いですか?寒いですか?それとも丁度良い感じでしょうか?

 

どうですか?

おそらく、このように質問されたことで、足が地面に触れていることに気づき、その感触を感じたのではありませんか?

あなたの足は、あなたが気づく前から地面に触れていたはずですが、意識して初めてその存在を認識したはずです。

意識の外でも、その存在がそこにあり、無意識(潜在意識)が、その膨大な感覚や刺激の情報を処理しているのです。

そして、その膨大な情報をしっかりと記憶していると言われています。

 

意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)以下の図のようによく氷山に例えられます。

 

 

意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)の割合は、諸説ありますが、意識(顕在意識)が1%~7%割で無意識(潜在意識)が99%~93%だと言われています。

圧倒的に無意識(潜在意識)の領域が大きいのです。

「健康のために仕事が終わったらジョギングを始めるぞー」と決意したけど、三日も続かなかったということがよくありますよね。

それは「仕事が終ったら、テレビを見ながら美味しいビールを飲みたいなー」とか「仕事終わりのスマホでゲームは最高だなー」とか、楽しいことだけをやりたいんだと無意識(潜在意識)の中で決めていることが原因の場合もあるのです。

意識(顕在意識)に比べて無意識(潜在意識)の領域が圧倒的に大きいですから、それだけ影響力があるんですよね。

 

前回、催眠状態とは、通常の意識状態が弱まっている意識の状態とお伝えしました。

催眠状態というのは、意識(顕在意識)が弱まって、無意識(潜在意識)とつながりやすくなった状態なのです。

 

次回に続きます。

⇒ 催眠(3)

 

氷山といえばタイタニックですね~