こんにちは、セラピストの喜島です。
超、超、超、久しぶりの投稿になります!
新しく始めた仕事や子育てが忙しくてブログの記事を書くのがおろそかになってしまいました。
また少しずつですが短い内容でも書き始めていきたいと思っています。
今後ともおつきあいの程よろしくお願いします。
それにしても本当に久しぶりなのでブログの投稿の仕方を忘れていて、ブログ投稿ソフトの操作に悪戦苦闘です。
えーと、少し前になりますがNHKの番組で、歌手の宇多田ヒカルさんがピースの又吉さんと対談されているのを見ました。
『初恋』という新曲について質問されていたのですが、その時の宇多田さんの答えがなんとなくですが、ヒプノセラピーにもつながるなぁと感じたので紹介したいと思います。
又吉さんからの質問内容はうろ覚えですが、たしか宇多田さんの今回の新曲のタイトルが『初恋』ということですが、10代の頃に『First Love(ファーストラブ)』という曲を出されていますが『初恋』と『First Love』との違いは何ですか?という質問だったと思います。
その質問に対して宇多田さんは、『First Love』は素直に異性の恋愛のことを書いた歌で、『初恋』は人としてもっと根っこの部分で大事な人に求めているものを書いた歌ですという感じの内容で答えていました。
他のブログでも宇多田さんが『初恋』について語った内容を見つけました。
宇多田「人は生きていく上で、最終的には他者との繋がりを求めますよね。浅いものから深いものまで。
その関係性の築き方には誰しもモデルがあって、それはやっぱり最初の原体験というか、自分を産んでくれた人なり、面倒を見て、育ててくれた人たちとの関係だと思うんです。
それがその人の一生の中で、おそらく多くの場合は無意識に作用して、他者との関係性に影響していく。
その無意識の影響を紐解いては、「何故なんだろう?」と追求したり、時には受け入れようとしたりする。
それが私の歌詞の大体のテーマになっていると思うのです。」
ヒプノセラピーのセッションの中でも、実は幼い頃に親や養育者との関係性の中で、ある出来事とつながる様々な感情が、その後の他者との関係性に大きく影響を与えていることがわかったということはよくあります。
例えば、幼い頃に母親に甘えたくて話しかけただけなのに、忙しくて余裕のない母親から邪険に扱かわれ悲しい思いをしたという出来事や、母親から無視されて自分は愛されるに値しない人間なんだと不安を感じたという出来事が、「甘えてはいけない」とか「自分は価値のない人間だ」というネガティブな意識を無意識に作っていたということがありました。
出来事そのものは忘れていても「甘えるのが苦手」「自信がない」という意識だけが残ってしまい、その後の人間関係の中で苦しんだりすることもあるようです。
宇多田ヒカルさんの母親は、歌手の藤圭子さんというのはよく知られていると思います。
藤圭子さんは、長い間、精神的な病で苦しんでいて、宇多田さんが30歳の頃に自ら命を絶ってしまいました。
NHKの朝ドラ『トト姉ちゃん』の主題歌で『花束を君に』という曲がありますが、宇多田さんはこの曲は亡き母親を思って書いたと言っていました。
わたしはその曲を聴くと、なんとなくですが彼女は母親との関係性でネガティブな辛い体験が多かったのではないかと推測してしまいます。
この曲だけではありませんが、様々な辛い体験から生まれた苦しみや葛藤、そして祈りや願いを彼女自身の言葉として表現した詩が、似たような体験をしている多くの人たちの共感を得ているのかもしれません。
また、多くの有名なアーティストたちも彼女が紡ぐ言葉は独特でそして詩的で素晴らしいと評価しています。
母親との関係性が彼女の内面世界を深め、音楽の才能に多くの影響を与えていたのは間違いないことだと思います。
そう考えると宇多田ヒカルさんと藤圭子さんとの関係性は、宇多田さんが多くの人を救い、癒し、勇気づける歌を創るためにも必要な組み合わせだったのかもしれないなと勝手に思っています。
NHKの番組に話を戻しますが、又吉さんから宇多田さんの歌詞には”祈り”の要素を感じると話されていました。
宇多田さんは、子どもの頃、いつ何が起こるかわからない環境の中で、「安心したら傷つく」「何も信じないようにしよう」と決めていて、その当時の想いが「祈り」や「願い」に繋がっていると話されていました。
”祈り”は文字通り”意のり”に通じます。言葉に意識を乗せるということです。
宇多田さんは彼女自身が紡ぐ祈りの言葉で自分自身も癒やしていたのかもしれません。