はじめまして、セラピストの喜島です。

このブログが初投稿です。

このブログでは、ヒプノセラピーをより分かりやすく紹介したり、
心理学や精神世界、日常で感じたこと、あとetc・・・

とにかく書きたいことをなんでも書いていこうと思っています。
よろしくお願いします。

一発目の記事は、何を書こうかと迷いましたが、
やはり、ヒプノセラピーに関することを書こうと思います。
ヒプノセラピーのことを少しでも理解してもらえるように、
とりあえず私の前世療法の体験談を紹介します。

前世に興味があるという人は以外と多いのではないでしょうか。

前世療法のセッションを始める時には、最初にどのような前世を見るのかをセラピストと話し合います。
私は『今世の人生の課題が分かる前世』というテーマでセッションを受けることにしました。

最初にセラピストの誘導に従って少しずつ催眠を深めてもらいます。
深く息を吸って呼吸を整えたり、身体の部位を緩めたりしながら、どんどんリラックスしていきます。

この時の私は深い催眠状態に入ってしまったようで、
自分の皮膚を境界線だとすると、その外側と内側(自分側)との境目がよく分からなくなってしまいました。
周りと一体化したなんとも言えない感覚で、気分的にはとってもリラックスしていました。とても心地良かったです。

そして、セラピストの誘導で前世の世界に入っていきました。
一番最初にイメージとして見えたのは、木枠の窓がついているレンガ作りの建物でした。
地面は土を固めた感じで舗装はされておらず、どうも古い時代のヨーロッパの街の中にいるようでした。
そして、街の人たちの喧騒と、埃っぽいような空気を感じました。

その街の中に、私は赤茶色の髪の20代前半くらいの男性として現れました。
服は麻素材の軽装で皮のサンダルを履いていて、胴回りだけの銀色の鎧を身に着けていました。
そして、右手に槍を持って立っていました。

名前は何ですか?というセラピストの質問で、
『マル』という文字がイメージで浮かんできました。

そして、その地域を治める領主に仕えていて、お城の門を守る仕事をしているとわかりました。
マルはその仕事に誇りを持っているようでした。

セラピストにこの人生の重要な場面に移動するよう促されると
マルの街が近隣の敵国に襲われている場面に移動しました。

塀の外側から砲弾がドンドン飛んできて、街を破壊している様子が見えます。
街の人たちは皆大慌てで、あちこちに逃げ回っていました。

マルは城を守るのに必死でした。
その時、敵の砲弾が、自分の家の方向に飛んでいくのが見えました。

家のことが心配でマルはかなり焦っていました。
城はまだ攻められていないということもあって、
持ち場を離れることに躊躇いつつ、家の方向に走り出していました。

すると、目の前に現れたマルの家は、瓦礫の山と化していました。

瓦礫の奥に誰かが倒れているのが見えました。
よく見ると、ピンク色のワンピースを着た女性でした。
(この時のピンク色の印象をとても強く感じました。)

マルは一生懸命瓦礫をどかして、彼女を助けようとしています。
彼女の名前を叫びながら瓦礫をどかしつつ近づいて行きました。

でも、彼女のそばに着く前に、もう死んでいるのがマルにはわかりました。
マルは途方に暮れて、その場に座り込んでしまいました。

瓦礫をどかしているあたりから、私はマルの中にいる感じではなく、マルの行動を上から見ている感じになっていました。
なので、その時のマルの感情をあまり感じることは出来ていません。
ただとても悲しいということは理解できました。

もしかしたら、マルが感じた感情を感じるのが怖かったのか、
その当時の私には耐えられないと潜在意識が判断していたのかもしれません。

その女性は、マルの妹のような存在でした。恋人に近いような気もしました。
セラピストに彼女と出会った場面に移動するように誘導されると、そこは戦争孤児が保護されている施設のような場所でした。

マルは7~8歳位の子供で、たくさんの子供たちと大きな長いテーブルで食事をしていました。
そこに、ピンク色のワンピースのような服を着た女の子が不安そうな表情で現れました。
その彼女だとわかりました。最近両親を戦争で亡くしたのだと理解しました。

その女の子は、マルの隣に座っていました。3~4歳位の印象です。
マルはその子に自分のパンを分けてあげていました。
その子を守らなければいけないと思っていたようです。

彼女との出会いがわかったところで、瓦礫の場面に戻りました。
彼女はまだそこに倒れていました。
そしてその女性は、今の私の妻と同じ魂のような気がすると感じました。

マルはそこから離れ、城を守ればならないと決意し城に戻りました。
しかし、そこに見えた城は、敵の砲弾で炎上して既に落城していました。

マルは茫然と立ち尽くしていました。
彼女と祖国を失ったショックがマルを包んでいるような感じがしました。
虚無感というか、何も考えられないような感覚も感じました。

セラピストの誘導で、その後の場面に移動しました。
街の中に30歳になったマルがいました。
マルは酔っぱらっていてフラつきながら浮浪者のように街を徘徊しているのが見えました。
あの戦いの後からずっと虚無感を感じて過ごしているようでした。

その後の場面に移動しました。
40歳になったマルが酒場で、男の人にボコボコに殴られていました。
倒れたマルが酒場の前の道に投げ捨てられていました。
痛みは感じてないようです。虚無感だけが伝わってきます。

マルのその後に人生に重要な場面はなさそうだったので最後の場面に移動しました。
死の直前です。
マルは街の外れで、ボロボロの姿で横になっていました。
ずっと浮浪者のように生きてきて、もう何日も食べてなくて動けなくなっているようです。
横になりながら、復興した街を見つめていました。
周りには誰もいません。

「あの戦争の後、街は復興して変わった。でも自分は変われなかったなぁ」と考えて死んでいきました。
40代半ば、死因は餓死でした。

その後、マルとして生きた人生から、『気持ちを切り替える』という経験を、今世で学ぶ必要があるのだとわかりました。

この前世療法のあと、時々、物事に変に固執せずに、うまく切り替えられる自分に気づくことがあります。しかも自然に。
前世療法でマルの感情を解放できたからなのかなと思っています。

このマルの人生が本当にあったかどうかは誰にもわかりません。
ただ、マルの人生を体験したことで得られた気づきによって、私自身が確かに変わったと実感出来ている今日この頃です。

 

そういえば妻の回りは、たくさんのピンク色の物で溢れています(^^)